【介護予防コラム63】意外と知らない!?便秘の原因と予防方法
レッツリハ!をご利用して頂いている方の中にも、便秘に悩まれている方が多くいらっしゃいます。実際、皆さんの中にも便秘になったことがある!という方も多いのではないでしょうか?普通に生活しているつもりでも知らず知らずのうちに便秘の原因を作っているかもしれません。
Table of Contents
便秘ってどんなもの?
便秘とは、排便しにくい、便が硬い、排便回数が少ないなど、便が出ていないことによって吐き気や食欲の低下が起こっている状態のことをさします。日本では高齢の方になればなるほど便秘の自覚がある人が増えているのが現状です。
便秘の種類
便秘といっても一概にすべて同じではなく、大きく2種類の便秘に分けられます。
①機能性便秘
自律神経のバランスが崩れ、大腸が機能不全を起こしたことによる便秘です。生活習慣や食生活、自律神経の不調で起こる為、日常生活を改善することで快方に向かいます。
②器質性便秘
胃や小腸、大腸、肛門の形や機能に異常が生じ、それが原因で便秘になっているものを言います。(例としては大腸ポリープや大腸がんなど)
今回は気づかないうちになっていることも多い「機能性便秘」について取り上げていこうと思います!
機能性便秘を引き起こす要因
機能性便秘が起こる原因として、以下のようなものが挙げられます。
①食事量や水分不足
②食物繊維摂取不足
③便意の慢性的な我慢
④過度な緊張やストレス
⑤老化や運動不足による筋力の衰え
⑥治療に用いる薬の副作用
特に加齢による食事・水分摂取量の減少、老化による筋力の低下、外出機会の減少による活動量の低下が原因となることが多いです。予防法も後述していますのでしっかりと確認し、便秘を予防していきましょう!
Q.便秘を放置してしまうとどうなる?
A.腸閉塞、大腸がん、痔、慢性腎臓病、感染症など様々な病気を発症するリスクが高くなってしまいまいます!
Q.便秘になってしまったときは?
A.およそ3日以上排便がなかったり、下剤を使用しても便が出なかったり、腹痛や嘔吐があるときはかかりつけ医に相談しましょう。
毎日スッキリ過ごしたい!便秘を防ぐ方法とは?
では、「便秘にならないためには何をすればいいの?」とお思いの方も多いでしょう。今回のコラムでは、今日からできる便秘予防のポイントや簡単なストレッチを紹介します。毎日の習慣に取り入れて、腸から健康を整えていきましょう。
便秘予防法7選!
▼詳しくはレッツリハの過去のコラムでもご紹介していますので参考にしてみてください!
【介護予防コラム55】体と水分の関係を知って、適切に脱水症状を予防しよう!
自宅でできる便秘改善運動
①体のひねり運動(一日の目安:15回)
・足を肩幅程度に開く
・両手に水を入れたペットボトルを持ち、上半身全体をしっかりひねってみましょう
※運動する際は、周りの物や人に当たらないか注意をしましょう。
※勢いをつけすぎると、肩や腰などを痛める恐れがありますので、ゆっくり無理のない範囲で行いましょう。
②座って深呼吸(一日の目安:20回)
・椅子に座っている状態でおなかがへこむように、口をすぼめてゆっくり長く息を吐く
・おなかが膨らむようにイメージして大きく息を吸います
※力の入れ方がわかりにくい場合はおなかに手を当てながらやってみましょう。
他にも、マッサージや排便姿勢も便秘予防には重要です。
おなか周りのマッサージ
手のひらで1~2cmほど沈むくらいの力加減で「の」の字を描くように
マッサージをしましょう。(1日の目安:10回程度)
おすすめの排便姿勢
「考える人」のポーズをイメージしながらやってみましょう!
※足が届かない場合、踏み台などを用意し、足の裏がつくように調整しましょう。
まとめ
今回、便秘の原因やその予防法をいくつか挙げさせて頂きましたが、ご存じでしたでしょうか?
一度にすべてを生活に取り入れると継続が難しいかもしれませんが、いくつか選んで出来るところからぜひ生活習慣に取り入れてみてください!
レッツリハ!では、より詳しいストレッチや改善法をお教えしています。なにか困ったことがありましたらお近くの桜十字のリハビリジム、レッツリハ!までお問い合わせください!
今回の執筆者は…
レッツリハ佐賀大和店
機能訓練指導員 理学療法士 吉田 怜央