【介護予防コラム④】
感染症予防が介護予防につながる⁉

最近、めっきり寒くなってしまいましたね。皆様、体調いかがですか?

秋から冬にかけては、感染症の流行時期。(中には季節問わず…なんて感染症もありますが。。。)年齢が高くなってくると、免疫細胞の機能が低下し免疫力が落ちる傾向にあるため、ますます感染症を警戒しなくてはなりません。

感染症にかかった場合は、感染症と戦う抵抗力を温存するため体を休める必要がありますが、そうすると体の活動が少なくなり、せっかく身につけた筋力の低下にもつながってしまいます。そこで重要なのは、感染症を予防すること!

今回は、一般的な感染症の予防対策についてまとめてみました。皆様の健康維持に役立てていただければ幸いです。

感染症予防対策

ウイルスを体に入れない(または体に入るウイルスを最小限に抑える)水際対策と、体に入った場合に排出できる体力・抵抗力づくりの2つに分けられます。

具体的な対策方法

1.人ごみに行かない …感染リスクのある環境を避ける
2.マスク着用・咳エチケット・換気 …飛沫感染・空気感染のリスクを下げる
3.手洗い・消毒 …接触感染のリスクを下げる
4.予防接種をする …抗体を持つことで重症化を防ぐ
5.健康増進 …免疫力を高める

 

手洗い・消毒の役割|接触感染を予防する

ウイルスは粘膜中で増殖します。特に顔付近の粘膜である、目や鼻、口、喉は、感染経路になりがちです。ついつい目をこすったり鼻を触ったりしてしまいますが、その手にウイルスがついていると、口や鼻などの粘膜へウイルスが入り込むことで接触感染が起こります。これを断つように気をつけましょう。

・ウイルスがつく可能性のあるものを直接指や手のひらで触らない
(公共の場所のつり革や手すり、ドアなど)
・自分がよく触る物(スマホなど)をこまめに消毒する
・手で目や口、鼻などの粘膜を触らない

ウイルスの滞在時間

空気中…3時間
布、木材、銅…3時間
ボール紙…3時間
プラスチック、ステンレス表面…72時間

※新型コロナウイルスは、スマホの表面になんと28日間も生存していたという研究結果が明らかになりました。(【BBC NEWS JAPAN】新型ウイルス、紙幣やスマホの表面で28日間生存=豪研究機関

 

手洗い・消毒の役割|「手」についたウイルスを除去!!

手に付着したウイルスはこまめに除去しましょう。

・外では手をこまめに消毒する
・家に帰ったらすぐに手洗いをする

手洗い

せっけんを使えば効果も倍増。せっけんで洗い終わったら十分に水で流しましょう。最もウイルスを残さない洗い方は、「10秒洗って15秒流す×2セット」。CDC(米国疾病対策予防センター)は「ハッピーバースデーソング(♪Happy birthday to you♪)」を2回歌い切ることを時間の目安として推奨しています。

アルコール消毒

アルコール消毒→しっかり噴霧してこすり合わせます。水気がなくなったら消毒完了! 消毒用アルコールの濃度は70%以上で有効です!

 

マスク着用と咳エチケット|うつさない・うつらないための対策

ウイルスは、粘膜の中で増殖し、唾液などの飛沫に乗ってさまざまな場所に拡散します。コロナウイルスの予防対策によりよく知られるようになりましたが、人は、話しているだけでも大量の飛沫をまき散らしています。大声で話せば飛沫が飛ぶ勢いも増し、くしゃみや咳などでさらに飛沫が飛ぶ勢いは強力になります。口や鼻を覆わなかった場合、くしゃみや咳によって唾液は時速300kmで2mぐらい飛ぶと言われています。そこで大事なのが、飛沫を飛ばさない工夫をすること。マスクと咳エチケットを徹底し、うつさないよう気をつけましょう!

 

マスクの効果

マスクをしている人からの唾液の飛散防止や、飛沫が直接顔に付着するのをある程度防ぐ役割があります。

咳エチケット

咳が出るときには、咳エチケットを守って飛沫が飛び散るのを抑えます。マスク着用が望ましいですが、ない場合はハンカチや上腕でしっかり口と鼻を覆いましょう。

 

健康増進|免疫力を高めて感染症を予防する

免疫力を高める生活習慣

・十分な睡眠
・バランスのとれた食事
・適度な運動
・規則正しい生活リズム
・ストレスをため込まない

           

 

まとめ

正しい知識と予防対策で感染症にかからない、うつらない、うつさないようにしましょう! そして免疫力を高めるために「規則正しい生活」&「適度な運動」と、常に新しい情報にアップデートしていくことが大切です。

コロナウイルスについては、情報の流動が激しく、新しい事実や見解が次々と発表されています。Googleで「コロナ 予防」と検索すると、検索結果画面にWHO(世界保健機構)が示す最新の予防方法が日本語で表示されますので、こちらもチェックしてみてくださいね。

詳しく知りたい場合は、厚生労働省の「新型コロナウイルスに関するQ&A」もご確認ください。

 

今回の執筆者は…

レッツリハ!名古屋葵
理学療法士 亀谷美紀


レッツリハ!では、定期的な身体能力チェックを行い、科学的な評価をもとにしたリハビリを行っています。
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