【介護予防コラム73】「転ばない自信」を取り戻す ー 家の中から始める転倒予防

年齢を重ねてから転んでしまうと、体のケガだけでなく、気持ちにも大きな影響が出ます。「また転ぶかも…」と不安になったり、外に出るのが怖くなったり。動くことが減ることで、さらに体力が落ちてしまうこともあります。

そこで大切なのが、「自分は転ばずに動ける」という自信です。お風呂に入る、布団から起き上がる、椅子から立ち上がる、道路を渡る。こうした日常の動作に、どれくらい自信を持てているでしょうか。もし少しでも不安を感じる動作があるとしたら、それは体の問題だけでなく、気持ちにブレーキがかかっているサインかもしれません。

実は、「家の中」がいちばん転びやすい

転倒の多くは、外ではなく自宅の中で起きています。慣れている場所だからこそ、思わぬ油断が転倒につながることがあります。

特に気をつけたいのは次のような場所です。

まずは、家の中につまずく原因がないか見直すことが大切です。転びやすい方はマットや敷物を減らしたり、よく歩く場所を整理したりしてみましょう!

からだを守る反応について知っていますか?

転びそうになったとき、体はあなたを守ろうとしています。私たちの体には、転倒を防ぐための反応が備わっているのです。

・保護伸展反応

バランスが崩れたときに、とっさに手や足を出して体を守ろうとする反応です。

・ステッピング

立った状態でバランスを崩した際、崩れた方向に足を踏み出し、新たな支えをつくる働きです。

・ホッピング

片足立ちの状態で大きくバランスを崩したときに、跳ねるようにして新しい支えをつくる働きです。

これらの反応が素早く働くことで、転倒は防がれています。しかし、加齢や運動不足により、これらの反応は弱くなってしまうことがあります。だからこそ、練習が大切です

 

転びにくくなる体づくり運動

下記の動画にある簡単な運動を今日から始めてみましょう!

 

これらは、バランス能力や下肢筋力を高める練習です。あえて“バランスを崩しやすい状況”を安全に体験することで、体の反応を高めていきます。

運動は、必ず安全に配慮して行いましょう。

【注意点】
・手すりの近くで行う
・そばに人がいるときに行う
・体調が悪い日は行わない
・足や腰が痛いときは無理をしない

 

まとめ

転ばない体づくりは、筋力だけを鍛えることではありません。

「動いても大丈夫」
「自分は支えられる」
そんな感覚を取り戻すことが大切です。

レッツリハ経堂駅前では、「一人でやるには少し怖い」と感じるような運動にも、専門スタッフが寄り添いながら取り組んでいます。「こんなこともできる」その体験を少しずつ増やし、転ばない“体”と“自信”の両方を育てていきましょう。

 

今回の執筆者は

Let’sリハ!経堂駅前店
機能訓練指導員/理学療法士
永岡秀治

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