【介護予防コラム㊵】健康寿命を向上させる身体活動のポイント!

突然ですが、身体活動という言葉を聞いた事はありますか?「安静にしている状態より多くのエネルギーを消費するすべての動作」と定義されています。エネルギーを消費するすべての動作とは? 今回は身体活動についてお話します。

生活活動+運動? 身体活動とは

身体活動とは

「生活活動」と「運動」を足した活動になります。「運動」はなんとなくなく分かるけど、「生活活動」って何だろう? と思われた方もいるのではないでしょうか? 生活活動とは、日常生活における労働、家事、通勤などの事で、買い物や犬の散歩、階段の登り降りなど日常的な動作の事を指します。

運動や身体活動の強度の単位「メッツ」

運動や身体活動の「運動強度の指数」をメッツ(METs)という単位で表します。安静時(横になったり座って楽にしている状態)を1とした時と比較して何倍のエネルギーを消費するかで活動の強度を示します。


出典:厚生労働省 e健康づくりネット 生活活動のメッツ表・運動のメッツ表(PDFが開きます)

どのくらい身体活動を行えば良いの?

厚生労働省による「健康づくりのための身体活動基準2013」においては、18歳~64歳の方で3メッツ以上の身体活動を一日合計60分、65歳以上の方では運動強度は問わず一日合計40分の身体活動を毎日行うのが望ましいとされています。


出典:厚生労働省 e健康づくりネット 生活活動のメッツ表・運動のメッツ表(PDFが開きます)

病気のリスクが低下!? 身体活動を増やすメリットとは

身体活動の増加によって糖尿病、循環器疾患(心臓病、脳卒中など)、がん、ロコモティブシンドローム、認知症のリスク低下も報告されています。特に高齢になると社会的な関わりが少なくなり家に引きこもりがちになり、日常生活において身体活動が減り、身体的生活機能だけではなく精神的および社会的な生活機能をも低下させる大きな要因となりえます。無理なく「運動」できる場合は運動を行った方が望ましいですが、無理して運動をする必要はありません。無理のない強度の「身体活動」を毎日40分以上行って身体活動を増やしましょう! 

身体活動を増やすポイント! プラス・テン

身体活動を増やすポイントは「プラス・テン」です。まずは生活の中でプラス10分、身体活動を増やしてみませんか? 例えば一個先のバス停まで歩いてみたり、階段とエレベーターがあれば階段を選択したり、また以前のコラムでながら運動を紹介しています。

【介護予防コラム⑯】ながら運動が予防のカギ?!

こちらを参考にテレビを見ながら、買い物しながらでプラス・テンを達成するのも一つの方法です。プラス10分の身体活動で健康寿命を延ばせます! あなたもプラス・テンで健康を手に入れましょう!

最後に

レッツリハ!では、運動や通いの場を提供することで、身体活動を継続的に楽しく行うお手伝いをしています! 一緒に体を動かす仲間がいれば、身体活動も自然と増えていきますよ。気になった方はお近くにある桜十字のリハビリジム、レッツリハ!までお問い合わせください!身体活動を増やして健康寿命を延ばし、将来の介護予防につなげましょう!

今回の執筆者は…

Let’s リハ!四方寄
作業療法士 清原将平

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