【介護予防コラム 45】季節の変わり目による心身の不調を乗り切る! ~心身を整えるためにできる対策のススメ~
朝晩はだいぶ暑さが落ち着いてきたこの季節、なんとなくだるさを感じることが多くなりましたよね。そんな体調の変化を「季節の変わり目だから」と諦めてしまいがちですが、不安感や鬱といった気分障害に繋がってしまう危険性をはらんでいます。
今回のコラムでは、季節の変わり目に感じる不調のメカニズムを理解し、日常生活の中で心身の状態を整える工夫を知ることで、過ごしやすいこの季節を元気に満喫できるようにしましょう!
目次
季節の変わり目に体調を崩しやすい理由
季節の変わり目に体調を崩しやすい理由のひとつとして、『自律神経の乱れ』があります。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2種類があり、このふたつがバランスよく働くことで心と体が正常に機能しています。
ただ、季節の変わり目は気温の差が大きくなりがちで、気圧の変化も起こりやすい傾向があります。その変化に適応しようとすると「交感神経」が「副交感神経」より優位に働いてしまい、体調を崩しやすくなるといわれています。
交感神経の働き
心拍数の増加や、血圧を上昇させる
副交感神経の働き
心身をリラックスさせたり、心拍数や血圧を落ち着かせる
こんな症状に当てはまったら要注意!
自律神経のバランスが乱れてくると、全身や手足の冷え、のぼせや耳鳴り、息苦しさなど、身体にさまざまな不調が現れます。これら以外にも、以下のような症状が気になってきたら要注意です。
予防と対策のポイント
自律神経を乱さない食事の摂り方
三大栄養素をバランスよく摂取することを心掛けましょう。
三大栄養素とは、たんぱく質・脂質・炭水化物です。
特に、たんぱく質には必須アミノ酸である「トリプトファン」という成分が含まれており、「トリプトファン」からは「セロトニン」という精神を安定させる物質が作られます。体内に「セロトニン」が増えることで副交感神経の働きが優位になり、リラックス効果が期待できるのです。
また、決まった時間での食事を心がけることも大切です。毎日3食、規則的な時間に食事をすることで、自律神経が整いやすいいといわれています。
質のよい睡眠
加齢とともに睡眠が浅くなる傾向があり、不眠や睡眠障害に悩まれる方も多くいらっしゃいます。自律神経を整えるためには、質の良い睡眠が大変重要となります。良質な睡眠を導くための、3つのポイントをご紹介します。
決まった時間に起床・就寝
睡眠不足の継続はホルモンバランスの乱れにもつながり、心身ともに不調を引き起こしやすくなります。できるだけ毎日、規則的な睡眠をとるように心がけ、体内時計を整えましょう。
食事のタイミング
食事は、睡眠の3時間前までに終えましょう。食べ物を消化するにはおおよそ3時間程度、要すると言われています。
入浴はお湯につかる
入浴はリラックス効果をもたらし、血行を促進させるため自律神経が整います。体温が高すぎるままでは寝つきが悪くなるため、就寝の2~3時間までに済ませましょう。
以上のポイントを心がけることで良質な睡眠への助けとなり、自律神経を整えることに繋がります。
まとめ
季節の変わり目の不調は、自律神経の乱れが大きく影響していることをお解りいただけましたか? この季節の体調の変化には、食事と睡眠が大きく関係しています。良質な食事や睡眠をとるためには、日常的に運動を取り入れることも大変効果的です。食事・睡眠・運動習慣を見直し、季節の変わりめの心身の不調を乗り切りましょう。
レッツリハ!では、お客さまの体調に合わせた適度な運動を楽しく行うお手伝いをしています。定期的な運動はストレスを発散させ、美味しい食事やリラックスした睡眠につながります。自律神経の乱れを感じたら、お近くの桜十字のリハビリジム、レッツリハ! までぜひご相談ください!
今回の執筆者は…
Let’s リハ!経堂駅前店
管理者 篠塚 誠